男にとって、乱交の興奮はいくつかの要素が入り混じったものである。

 ただ、セックスに対して新鮮な刺激を求める衝動が、その根底にあるのは確かだろう。つまり、決まりきった相手との普通のセックスでは、十分な興奮が得れないからこそ、その世界に踏み込むことになる。

 では、どうして興奮するのか。男性には、より多くの女性とセックスしたいという根源的な願望があると言われる。百人の女と一回ずつするのと、一人の女と百回するの、どちらを望むかという問には、大半の男性が前者だと答える筈だ。つまり、本能的な性衝動に基づくものがある。
 また、この女はどういう感じ方をするのだろう? 肌や性器の感触は、どんな感じだろう? 自分の性技で、オルガスムスに導けるのか? その時、どんな顔を晒すのか? 潮は吹くのだろうか? 貞淑そうな顔をしているが、その時は淫らな言葉を口にするのだろうか? という興味もある。

 一方で、征服感も大きい筈だ。他の男のパートナーをこっそりと、あるいは堂々と寝取る。背徳の悦びとでもいおうか。それによって、その女を支配しているという強い快感が生まれる。

 そして、他人に恋人や妻を抱かせる側の男も、女を自分の淫らな命令に従わせることで、強烈な快感を得る。SM的な関係を確立しておき、奴隷の服従を確かめる。それによって得られる、サディスティックな喜びだ。

 一見それと矛盾するようで、実は表裏一体なのが寝取られる快感だ。これは乱交の場合、自分のパートナーが他の男に犯されている場面を、目の当たりにすることになる。自分以外の男が相手でも、彼女は絶頂に上り詰めるのだろうか? その時、自分はどう感じるのだろうか? 嫉妬に身を焦がしたいという欲望。

 男にとっての乱交は、上記のような様々な願望が絡み合ったものである。人によってその比率は違うだろうし、いくつかの部分がごく薄い男性もいるだろうが、スワッピングや乱交、グループセックスに傾倒する男性の多くは、これらの衝動に基づいて行動していると考えてよい。